CASE STUDY 事例紹介
兼房株式会社

兼房株式会社

伊藤 康浩 様

濾過システム

作業環境改善

加工精度向上

機材の長寿命化

再資源化

フィルター回収から再資源化まで

一貫したサポート体制。

課 題

■超硬の微細スラッジ除去

■自動・長時間稼働に伴う研削液管理

■コバルトの特定化学物質指定に伴う 健康障害防止措置

■珪藻土濾過での産廃処理削減

効 果

■加工精度・生産性向上

■作業環境改善

■設備・機器長寿命化

■スラッジ(タングステン)再資源化

クライアント様情報

兼房株式会社

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兼房株式会社は1948年設立(創業1896年)の工業用機械刃物メーカーで、木工を始めとして鉄工、紙工、樹脂加工など様々な分野で使用される刃物を提供しています。刃物の命である刃先を形成する研磨工程では、製品毎の専用機(その多くは自社製)等で加工しますが、一部の乾式研削加工を除き大半は研削液を使い、その汚れや劣化を防止する取組みは良質な刃先を作り込む上で重要な課題と言えます。

過去から先輩達が取り組んできた研削液の劣化対策は、その時々の最善な方法であったと思いますが、昨今の環境問題に対する意識の向上もまた、製造業における重要課題の一つであると認識しています。

 

事業内容

738名(2022年3月31日現在)

工業用機械刃物・工具・工作機械・機械部品の製造販売

従業員

未来を見据えた環境思考に努め、より環境に配慮した商品・サービスを提供し、豊かな社会の実現と その持続的な発展のため社会貢献活動に積極的に取り組んでおります。

FWC / SGL / 自動搬送機用濾過装置タンクユニット

環境・社会貢献への

取り組み

導入フィルトレーション

導入前の課題

研削液内のスラッジをいかに取り除くか

自動運転・長時間稼働対応のための研削液管理

御社では研削液管理を徹底していると伺っております。

その理由をお聞かせいただけますでしょうか。

兼房 伊藤様:製品の高精度化もさることながら、生産性向上は製造現場での最重要課題であり、設備管理(保全)と同様に研削液の管理も重視してきました。特に刃先に超硬刃金を用いる製品加工では、研削液に溶け込む微細スラッジが刃先精度に影響を及ぼすばかりか設備自体を蝕む事にもなります。超硬の微細スラッジは設備の摺動部を徐々に摩滅させ、設備精度(加工精度)を悪化させる要因となるからです。またスラッジ濃度が上がれば必然的に研削液の冷却効果が損なわれ、研削性や砥石にも悪影響を及ぼす事となります。

弊社では稼働設備の多くを昼夜問わずに自動運転させていますが、長時間稼働のためには研削液の管理が重要で、研削液中のスラッジ溶け込みは最小に抑えておきたいと考えています。濾過を行わなければ設備内は超硬汚泥で短時間に黒色変色し、大気中にはミストに紛れたコバルトが飛散して人体にも悪影響を及ぼしてしまうかもしれない事が懸念されます。

精密濾過装置SGL
透き通った加工液が循環
清潔に保たれた作業環境

精密濾過装置SGL

透き通った加工液が循環

清潔に保たれた作業環境

導入のきっかけ

労働安全衛生法施行令改正への対応と産廃処理削減

サンメンテナンス工機製の精密濾過装置・フィルター(FWC)

サンメンテナンス工機製の精密濾過装置やフィルターを

導入されるまでの経緯や決め手についてお教えください。

兼房 伊藤様:2013年に施行された、特定化学物質障害予防規則等の一部改訂により「コバルト及びその無機化合物」が新たに追加指定され健康障害防止措置が法的に必要となりました。同じくして弊社では珪藻土濾過での産廃処理削減活動が始まり、生産技術課が複数の濾過機メーカーと協議を重ねている中で、SMK社製フィルターが簡易的でありながらも数時間で微細スラッジを濾過してく様を目の当たりにしました。濾過装置は大がかりで高価なものといったイメージが覆され「目から鱗」と言った表現は過言ではありません。

導入後の効果

設備対策や効率化、環境問題等

製造における重要課題へ柔軟性のある対応を可能に

スラッジ再資源化まで一貫したサポート

他社の精密濾過装置やフィルターと比較して

サンメンテナンス工機製の製品にはどのようなメリットがあるとお考えですか。

兼房 伊藤様:廃液から廃超硬を回収するシステムはありましたが、濾材(フィルター)から廃超硬を取り出す事は少なく、また、珪藻土濾過では産廃費用がかかりタングステンの回収もできません。

SMK社では、フィルター回収から解体、焼成、タングステン取り出しまで一貫してサポートする体制が整っており、レアメタルリサイクルによる省資源化や産廃物の発生抑制にも繋がっています。

レアメタルリサイクル(レアメタルスラッジ再資源化サービス)

水溶性研削液から研削油への対応

その他、導入後の効果や良かったと感じる点があればお教えください。

水溶性研削液から研削油への対応兼房 伊藤様:研削油にも対応したフィルターがあった事も多機種での採用に繋がっています。

刃物の「切れ味」を作るには研削性の高い水溶性研削液を多用していましたが、サーボモーター等の故障や摺動面の腐り等、設備保全の観点から新規で製作・導入する設備に於いては水溶性研削液から研削油に切り替える事があり、研削油でもSMK社製フィルターが十分な威力を発揮しています。

 

製造業では作業効率向上と作業環境向上は対であり、永続的課題でもあります。また、SDGs活動を推進していく意味からも、この濾過装置に出会えた事は有益であったと思います。

生産性向上

加工機・周辺機材の長寿命化

作業環境改善

スラッジ再資源化

SMKフィルトレーションへの評価

モノづくりにプラス

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